「そろそろお墓をどうにかしなければ」と思いながら、なかなか一歩を踏み出せずにいる方は、中能登町でも少なくありません。
後継者の不在、遠方への引っ越し、維持管理の体力的な限界——理由はさまざまですが、どれも切実な悩みです。
さらに2024年1月の能登半島地震で墓石の倒壊・破損を経験され、修復するか・このまま墓じまいに踏み切るか迷っておられる方もいらっしゃいます。
北陸特有の積雪・凍結の厳しい冬、能登地区に根付いた浄土真宗の風習、そして地上納骨型(北陸型)の墓石構造——中能登町での墓じまいには、首都圏や太平洋側の解説記事には書かれていない地域ならではの事情があります。
創業1950年、富山県魚津市に本拠を置くヤマイチ株式会社「墓まもり」は、北陸の地上納骨型墓石・凍害事情・真宗門徒の作法に精通したスタッフが、石川県全域で墓じまいに携わってきました。
本記事では中能登町での墓じまいについて、費用相場・手続き・よくある疑問まで、現場目線で丁寧に解説します。
結論から:中能登町での墓じまいは年々増加傾向にあります。
費用は墓石撤去・整地のみで20〜35万円(税別)が北陸地域の本体相場で、新供養先や改葬先を含めた総額で30〜120万円程度が一般的な目安です。
期間は申請から完了まで2〜4ヶ月程度が標準ですが、能登半島地震の影響で施工業者が逼迫している区域もあり、早めの準備をおすすめします。
中能登町役場への改葬許可申請など行政手続きが必要となります。
中能登町で墓じまいが増えている理由
北陸特有の維持負担と凍害爆裂
中能登町を含む石川県では、冬季の積雪・凍結によってお墓の石材が傷みやすく、年間を通じた維持管理の負担が他地域に比べて大きいのが実情です。
特に北陸の墓石管理で見落とせないのが凍害爆裂です。
水は凍結すると体積が約1.1倍に膨張し、墓石の目地や石材の微細な隙間に入り込んだ水が凍ると、内部から強い圧力が生じて石が剥離・破裂することがあります。
これを防ぐには墓石用変性シリコンによるメジ(目地)施工や防水処理が欠かせず、雪囲い作業・春の雪解け後の清掃・ひび割れ補修など、継続的なコストがかかります。
2024年の能登半島地震では中能登町でも墓石の倒壊・台座のズレ・カロート(納骨部)の損傷が多数発生しました。
修復費用と将来の維持負担を秤にかけ、この機会に墓じまいを選ばれるご家族が増えています。
少子高齢化と後継者問題
石川県でも核家族化・人口流出が進み、中能登町のお墓を守る後継者がいない、あるいは遠方に住んでいて管理できないというケースが増えています。
「自分の代で区切りをつけたい」「子や孫に重い負担を残したくない」というご相談が特に増えています。
浄土真宗門徒として配慮すべき作法の違い
石川県、とくに能登地区は全国でも浄土真宗の門徒比率が極めて高い地域です。
中能登町は旧加賀藩領にあたり、真宗大谷派(東)の影響が強いとも言われますが、本願寺派(西)の門徒や他宗のご家庭も混在しており、地区・集落・家ごとに事情が異なります。
「墓じまいはご先祖さまに申し訳ないのでは」と心配される方もいらっしゃいますが、宗派に応じた閉眼供養(浄土真宗では遷仏法要(せんぶつほうよう))をきちんと営めば、菩提寺のご住職からも理解いただけるケースが多く見られます。
事前にご住職に相談しておくことが大切です。
注意:浄土真宗本願寺派・大谷派では、墓じまいに伴う儀礼を「魂抜き」「お性根抜き」とは呼びません。
真宗では阿弥陀如来の本願によりご先祖さまは既にお浄土に往生されており、墓石や仏壇に魂が宿る・抜くという概念をとらないためです。
正式には遷仏法要(せんぶつほうよう)、または御移徙(おわたまし)と呼ばれます。
他宗(曹洞宗・真言宗・日蓮宗など)では「閉眼供養」「魂抜き」「お性根抜き」と呼ぶことが一般的ですので、ご家庭の宗派に応じて呼称・作法をご確認ください。
中能登町での墓じまい費用相場
北陸地域の本体相場と総額レンジを分けて把握する
墓じまい費用は「墓石撤去・整地のみの本体価格」と「新供養先や改葬先を含めた総額」で大きく印象が変わります。
石川県・富山県を含む北陸地域では、墓石撤去・整地のみの本体相場は20〜35万円(税別)が一つの目安です(墓石の大きさ・区画面積・地上納骨堂の有無により変動)。
これに閉眼供養(遷仏法要)・遺骨の取り出し・改葬先での納骨費用などが加わり、総額で30〜120万円程度となります。
「30万円から」という数字だけを見て本体価格と誤解しないようご注意ください。
費用の内訳早見表
| 項目 | 費用目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 墓石の撤去・解体工事(本体) | 15〜30万円 | 墓石の大きさ・区画面積・地上納骨堂の有無による |
| 基礎解体・整地・原状回復 | 5〜15万円 | 霊園・寺院の規定、隣接区画への配慮による |
| 閉眼供養(浄土真宗では遷仏法要) | 3〜10万円 | お寺へのお布施・お礼を含む |
| 改葬許可申請(行政手続き) | 数百円〜無料 | 中能登町役場で申請(発行手数料は遺骨1体ごと) |
| 遺骨の取り出し・移送 | 3〜8万円 | 距離・骨壺の数による(北陸の骨壺は32×20×20cm前後と大型) |
| 新供養先(合葬墓・永代供養・永代経懇志など) | 5〜50万円 | 供養方法により大幅に異なる。真宗寺院では「永代経懇志」と呼ばれる |
| 離檀料(必要な場合) | 5〜20万円程度 | 能登・北陸の一般的な目安。寺院・関係性により幅あり |
💡 費用を抑えるポイント
複数の石材店・業者から相見積もりを取ることが大切です。
また、閉眼供養(遷仏法要)のタイミングや新供養先の選択によっても総額が変わります。
費用シミュレーターも活用してみてください。
墓じまいの流れ(中能登町での実務手順)
STEP 1:家族・親族への相談
墓じまいは家族全員に関わる重大な決断です。
中能登町に住む親族だけでなく、遠方に暮らす方々にも事前に連絡し、合意を得ておきましょう。
後になってトラブルになるケースが最も多い段階です。
STEP 2:菩提寺・墓地管理者への連絡
中能登町の菩提寺やお墓が属する霊園・墓地の管理者に、墓じまいの意向を伝えます。
離檀が必要な場合は早めに相談を始めてください。
離檀料は寺院ごと・お付き合いの深さにより異なりますが、能登・北陸では5〜20万円程度が一つの目安と言われます。
法外な金額を提示された場合は応じる義務はなく、まずは丁寧な対話で理解を得ることが基本です。
STEP 3:新しい供養先の決定
遺骨の新しい行き先を決めておく必要があります。
石川県内の永代供養墓・合葬墓・樹木葬、あるいは手元供養・散骨など選択肢は多様です。
浄土真宗門徒のご家庭であれば、京都の本山(本願寺派は西本願寺・大谷本廟、大谷派は東本願寺・大谷祖廟)への本山納骨・分骨という選択肢もあります。
能登地区では昔から本山への分骨を行うご家庭も少なくありません。
また真宗寺院に永代経懇志を納めて永代経の法縁をいただく形もあります。
改葬先の選び方ガイドも参考にしてください。
STEP 4:中能登町役場での改葬許可申請
遺骨を別の場所へ移す「改葬」には、法律上中能登町役場への申請と許可証の取得が必要です(詳細は次章をご参照ください)。
STEP 5:閉眼供養(浄土真宗門徒は遷仏法要)
石材店が墓石を撤去する前に、菩提寺のご住職に依頼して閉眼供養を営みます。
中能登町をはじめ石川県では浄土真宗の作法が主流のため、真宗門徒のご家庭では遷仏法要(せんぶつほうよう)として営まれることが一般的です。
他宗(曹洞宗・真言宗・日蓮宗など)では「閉眼供養」「魂抜き」と呼ばれ作法も異なります。
ご家庭の宗派に応じて菩提寺にご相談ください。
STEP 6:墓石撤去・遺骨の取り出し
石材店が墓石を解体・撤去し、遺骨を取り出します。
北陸の墓石は地上に納骨堂(カロート)空間を持つ「地上納骨型」が主流で、太平洋側に多い地下納骨型と構造が異なるため、解体工程も専用の手順が必要です。
骨壺も全国平均より大きい32×20×20cm前後のサイズが一般的で、遺骨数によっては移送車両のサイズも調整します。
中能登町を含む北陸では、1日の最高気温が5℃を下回りやすい1〜3月の施工は推奨されません。
基礎解体や整地時のモルタル・接着剤がエフロレッセンス(白い析出物)や接着不良を起こしやすく、仕上がりに影響するためです。
積雪期(概ね12〜3月)を避けてスケジュールを組むことをおすすめします。
STEP 7:新供養先への改葬・完了
改葬許可証を持参のうえ、新しい供養先へ遺骨を納めます。
本山納骨や合葬墓など、行き先により受け入れ手続きが異なりますので、事前に確認しておきましょう。
すべての手続きが完了したら、墓じまいは終了です。
中能登町役場での改葬許可申請
申請窓口と連絡先
中能登町でお墓から遺骨を移す(改葬する)際は、墓地、埋葬等に関する法律(墓埋法)第5条に基づき、中能登町役場に改葬許可申請を行う必要があります。
- 中能登町役場: 0767-72-3131(代表番号にご連絡のうえ、改葬許可担当窓口へお取次ぎください)
- 公式サイト: https://www.town.nakanoto.ishikawa.jp/
申請に必要な書類(一般的なもの)
- 改葬許可申請書(中能登町役場の窓口またはウェブサイトで入手)
- 埋葬証明書(現在のお墓の管理者・住職に発行してもらう)
- 受入証明書(新しい供養先から発行してもらう)
- 申請者の身分証明書
注意:必要書類の様式や手数料は中能登町役場によって異なる場合があります。
事前にお電話またはウェブサイトでご確認ください。
また、遺骨1体につき1枚の改葬許可証が必要です。
能登地区の集落墓地(いわゆる村墓地)では、墓地管理者が区長さんや墓地世話人の方であるケースもあり、埋葬証明書をどなたから発行いただくかも事前確認のポイントになります。
中能登町でよくある質問
Q1. 墓じまいをするとお寺とのつき合いは終わりになりますか?
必ずしもそうではありません。
中能登町でも、墓じまい後も法事・報恩講・お盆(真宗では歓喜会と位置づけられます)などで菩提寺との縁を続けておられる方は多くいます。
離檀するかどうかは、ご住職と丁寧にご相談ください。
Q2. 「南無阿弥陀仏」と刻まれた名号墓はどう扱われますか?
真宗門徒のお墓には、家名のほかに「南無阿弥陀仏」(本願寺派)または「南無阿弥陀佛」(大谷派・旧字)の名号が刻まれていることがあります。
墓じまいで撤去する際、名号石をご自宅に持ち帰ったり、菩提寺に「お寺納め」として奉納させていただいたりする選択肢があります。
産業廃棄物として一律処分するのではなく、宗教的な重みに配慮した取り扱いについて、事前にご住職や石材店にご相談ください。
Q3. 墓石はどのように処分されますか?
撤去した墓石は石材店が法的に認可された処分場へ運び、産業廃棄物として適切に処分します。
一部は砕石として再利用されますが、他家のお墓に転用されることはありません。
「墓石を捨てるのは忍びない」という方には、供養碑への納骨や石仏としての奉納といった方法もあります。
Q4. 冬の中能登町でも墓じまい工事はできますか?
降雪・凍結が激しい時期(概ね12〜3月)は工事が難しい場合があります。
1日の最高気温が5℃を下回ると、基礎解体・整地時のモルタル接着が不良を起こしたり、エフロレッセンス(白い析出物)が出やすくなったりするためです。
特に山間部や積雪の多い地域では、春以降の施工をおすすめするケースがあります。
ご相談いただければ、中能登町の状況に合わせたスケジュール提案が可能です。
Q5. 中能登町から遠方の霊園・本山納骨・散骨を希望していますが対応できますか?
はい、対応可能です。
京都の東西本願寺(大谷祖廟・大谷本廟)への本山納骨・分骨や、県外霊園への改葬もご相談いただけます。
ただし遠方への改葬の場合、移送費用や改葬許可証の手続きが増えるため、早めにご相談ください。
散骨については法的・実務的な制限がありますので、供養方法の比較記事もご覧ください。
Q6. 仏間の位牌や法名軸はどうすればよいですか?
真宗門徒のご家庭では伝統的に位牌を用いず、法名軸(ほうみょうじく)・過去帳でご先祖さまの法名・命日を記してまいります。
墓じまいに合わせて仏壇じまい・お引越しを検討される場合、法名軸や過去帳は菩提寺にご相談のうえで丁寧にお預けする・お焚き上げいただくのが一般的です。
他宗の位牌をお持ちのご家庭は、各宗派の作法に従って閉眼供養のうえお焚き上げとなります。
Q7. 墓じまいの費用は一括で払わなければなりませんか?
業者によって異なりますが、多くの場合は着手金+完了時精算という形式をとっています。
墓まもりでは中能登町をはじめ石川県のお客様に対し、ご事情に応じたお支払い相談も承っています。
お気軽にお問い合わせください。
石川県全域に対応する墓まもり
ヤマイチ株式会社「墓まもり」は、創業1950年、富山県魚津市を拠点に石川県全域でお墓に関するサービスを提供しています。
北陸の地上納骨型墓石の構造、大型骨壺の取り回し、凍害爆裂・能登半島地震後の墓石損傷への対応、浄土真宗を中心とする地域宗派の作法——これら北陸ならではの事情に精通したスタッフが、中能登町での墓じまいから改葬・供養先のご相談、行政手続きのサポートまで一貫してお手伝いします。
- 現地調査・お見積もり無料(中能登町も対応)
- 中能登町役場への改葬許可申請をサポート
- 閉眼供養(真宗門徒は遷仏法要)の寺院手配も相談可
- 地上納骨堂(北陸型墓石)の解体・大型骨壺の取り扱いに対応
- 遺骨の取り出し〜新供養先・本山納骨まで一括対応
- 能登半島地震で被災された墓石の撤去・整地相談も承ります
💡 まずは無料相談・お見積もりから
中能登町での墓じまいについて、お電話・メール・LINE等でお気軽にご相談ください。
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お客様の声
富山・石川で墓まもりをご利用いただいたお客様の声です。
「母が亡くなり、遠方に住む私には管理が難しくなっていました。
『墓じまいは罰当たり』という思いもあり悩んでいましたが、スタッフの方が『新しい供養の形への引越しです』と言ってくださり、気持ちが楽になりました。
閉眼供養から更地返還まで、丁寧に対応していただきました。
」
「他社にも見積もりを依頼しましたが、墓まもりさんが一番内訳が明確でした。
『ここはこういう理由でこの費用です』と一つひとつ説明してくれたので、安心してお任せできました。
10年保証があるのも決め手になりました。
」
「長年放置していたお墓の傾きが気になっていました。
見積もりだけのつもりで相談したのですが、『今の状態なら部分修理で十分ですよ』と正直に教えてくれました。
無理な工事を勧めない誠実さに感動しました。
」


