お布施袋の書き方・渡し方|富山・北陸の宗派別マナー(浄土真宗ほか)

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法事や葬儀の際、僧侶にお渡しする「お布施」。

いざ準備しようとすると、「表書きは何と書く?」「封筒の選び方は?」「渡すタイミングは?」と迷う方が多くいらっしゃいます。

特に富山をはじめとする北陸(富山・石川)は浄土真宗の門徒が多く、他の宗派とは用語やマナーが異なる場面があります。

創業1950年のヤマイチ株式会社(富山県魚津市)が運営する墓まもりでは、年間100件超の法事・墓所のご相談に関わる中で、宗派別のお布施マナーについてよくご質問をいただきます。

本記事では、富山・北陸の事情を踏まえつつ、宗派別の書き方・渡し方をわかりやすくまとめます。

結論から:お布施袋の表書きは宗派を問わず「御布施」が最も無難です。
「戒名料」「読経料」といった表書きは避けましょう。
渡すタイミングは法要開始前または終了後の挨拶時がマナーとされています。
北陸で多い浄土真宗では、故人に授かる名前を「戒名」ではなく「法名(ほうみょう)」と呼ぶ点にも注意が必要です。

お布施袋・表書き・金額の宗派別早見表

宗派表書き(主)故人の名前の呼称相場目安(葬儀)
浄土真宗(本願寺派・大谷派)御布施法名(戒名とは呼ばない)15〜50万円程度
浄土宗御布施戒名20〜60万円程度
曹洞宗御布施戒名20〜50万円程度
真言宗御布施戒名(法号)30〜80万円程度
天台宗御布施戒名30〜80万円程度

※上記はあくまで目安の概算です。
地域・寺院・法要の種類によって大きく異なります。
※富山県内でも新川地区・富山市・呉西、さらに石川県内で慣習に差があるため、必ず菩提寺にご確認ください。

お布施袋の種類と選び方

白封筒か奉書紙か

お布施の包み方は主に2種類あります。

  • 白い無地の封筒:最も一般的で、どの宗派でも使えます。郵便番号欄がないシンプルな封筒を選びましょう。
  • 奉書紙(ほうしょがみ):和紙の一種で、格式が高い包み方です。中袋にお金を入れ、奉書紙で包む「二重包み」が正式とされます。

市販の「お布施」と印刷された袋も使用可能です。
ただし、表書きが印刷されていない白封筒に自筆で記入するほうが、より丁寧な印象を与えます。

水引(みずひき)の有無

お布施袋に水引は「不要」または「白無地の水引」が一般的です。
香典のような黒白の水引は使いません。
ただし地域の慣習があるため、地元の石材店や葬儀社に確認するのが安心です。

注意:蓮の花が印刷された袋は仏式のお供え用で、お布施袋としては使用しません。また「お車代」「御膳料」は別の封筒に包んで渡すのがマナーです。

表書きの書き方

表面の書き方

  • 上段:「御布施」(濃い墨で楷書体・毛筆が望ましい)
  • 下段:施主(喪主)の氏名・フルネーム、もしくは「〇〇家」

裏面・中袋の書き方

  • 裏面左下:金額を漢数字で記入(例:「金 壱萬圓也」)
  • 中袋がある場合は表に金額、裏に住所・氏名を記入

御車代・御膳料の書き方

僧侶が会食に出席しない場合は「御膳料」(目安:5,000〜10,000円程度)、遠方から来ていただいた場合は「御車代」(目安:5,000〜10,000円程度)を別封筒で用意します。

いずれも白封筒に毛筆か筆ペンで表書きし、お布施とは別にお渡しします。

富山・北陸(浄土真宗)特有のマナー

「戒名料」という言葉は使わない

浄土真宗では、亡くなった方に授かる名前は「法名(ほうみょう)」であり、「戒名(かいみょう)」とは呼びません。
これは、戒律を授かる「受戒」を行わない本願他力の宗旨によるもので、形式は「釋〇〇(しゃく〇〇)」、院号を伴う場合は「院釋〇〇」となります。
したがって表書きや会話でも「戒名料」ではなく、あくまで「御布施」とするのが自然です。

院号(法名)と本山への院号懇志

浄土真宗で「院号」を伴う法名をいただく場合、本山(本願寺派は西本願寺、大谷派は東本願寺)への院号懇志(いんごうこんし)が必要になります。

この申請は、所属するお寺(住職)を通じて取り次いでいただくのが通常です。
院号懇志は本山や宗派によって異なり、概ね数十万円〜が目安とされますが、これとは別に、法名を授けていただいたお礼としてお寺へのお布施が必要となるのが一般的です。
「住職への戒名料はない=費用がかからない」という意味ではない点に注意し、金額の目安は所属寺院にご確認ください。

お布施の金額相場(浄土真宗・北陸)

北陸の浄土真宗では、葬儀のお布施の相場は概算で15〜50万円程度とされています。

ただし、地域・寺院・法要の規模によって差があります。
富山県内でも新川地区・富山市・呉西、また石川県内とで慣習が異なるため、一律ではありません。

遠慮なく菩提寺に「目安を教えていただけますか」と確認することが、行き違いを避ける最善の方法です。

真宗門徒のお布施機会いろいろ
富山では、年忌法要のほかにも僧侶にお布施をお渡しする機会があります。
報恩講(ほうおんこう):親鸞聖人のご命日(11月)を縁とする真宗最大の法要。年忌ではありませんが、門徒にとって大切なお布施の機会です。
永代経(えいたいきょう):他宗でいう「永代供養」にあたる呼称で、真宗寺院では「永代経懇志(えいたいきょうこんし)」と表記されます。
本山納骨:富山では東西本願寺(大谷本廟・大谷祖廟)への本山納骨の慣習が根強くあります。

お布施の渡し方・タイミング

渡すタイミング

  • 法要前:「本日はよろしくお願いいたします」と挨拶しながら渡す
  • 法要後:「本日はありがとうございました」とお礼を述べながら渡す

どちらのタイミングでも失礼にはなりません。
菩提寺との関係によって適宜判断してください。

渡す際のマナー

  • 袱紗(ふくさ)に包んで持参し、渡す直前に取り出す
  • 袱紗を台代わりにして、封筒の正面が相手に向くように両手で渡す
  • お盆(切手盆)がある場合はお盆に乗せて差し出す

新札・旧札どちらが良いか

香典(不祝儀)は旧札を使うのがマナーとされますが、お布施は「日頃の感謝の気持ち」を表すものなので、新札で問題ありません。
ただし地域の慣習があるため、迷う場合は地元の慣例に従うのが無難です。

💡 お布施の金額は「菩提寺に確認」が最も確実
相場はあくまでも目安の概算です。「失礼にあたる」と心配される方が多いですが、菩提寺に丁寧に確認することが、最も行き違いの少ない方法です。

年忌法要・納骨式・墓前法要のお布施目安

法要の種類目安金額(概算)
四十九日法要3〜5万円
一周忌・三回忌3〜5万円
七回忌以降1〜3万円
納骨式単独1〜3万円
お墓の閉眼法要(他宗の魂抜き/真宗は遷仏法要)1〜3万円

※葬儀(戒名・真宗は法名の授与を含む)のお布施は、上段の早見表(15〜80万円程度)をご覧ください。
※御車代・御膳料は、いずれも別途5,000〜10,000円程度が目安です。

なお、お墓を撤去・移転する際の法要は、他宗では「閉眼供養(魂抜き/お性根抜き)」と呼ばれますが、浄土真宗では魂を出し入れするという考え方を取らないため「遷仏法要(せんぶつほうよう)」と呼びます。
富山に多い地上納骨型の墓石(富山型墓石)では、納骨堂部分からお骨を取り出す作業を伴うため、墓じまいの際はこの法要と石材店の撤去工事をあわせて段取りすると安心です(富山での墓じまい撤去費の相場はおおよそ20〜35万円・税別)。

北陸の年中行事と法要の関係については 北陸の年中行事と法事カレンダー もあわせてご覧ください。

戒名・法名と、お墓への彫刻について

お布施とあわせて気になるのが、戒名・法名にかかる費用です。
他宗では文字数や位号(信士・居士・院号・院殿号)によって相場が大きく異なります。
浄土真宗の場合は前述のとおり「釋〇〇/院釋〇〇」という法名で、院号を伴う場合は本山への院号懇志と所属寺院へのお布施が関わります。

お墓への彫刻については、宗派による違いがあります。
真宗門徒の場合は、仏間に法名軸(ほうみょうじく)・過去帳を整えて法名を記し、墓石には「南無阿弥陀仏」の名号を刻み、墓誌に法名・命日・行年・俗名を彫るのが伝統的なかたちです。
近年は「〇〇家之墓」と家名のみを刻む例も増えていますので、名号・家名・法名のどれを彫るかは、ご家庭やお寺の考え方に合わせて選ぶとよいでしょう。

墓石・墓誌への彫刻は石材店への依頼が必要です。詳しくは 戒名・法名の彫刻サービス をご覧ください。

富山・石川での無料相談

お布施のマナーや法事の準備、墓石・墓誌への法名(戒名)彫刻に関するご相談は、ヤマイチ株式会社(墓まもり)の無料窓口をご利用ください。
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お客様の声

富山・石川で墓まもりをご利用いただいたお客様の声です。

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「母が亡くなり、遠方に住む私には管理が難しくなっていました。
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閉眼供養から更地返還まで、丁寧に対応していただきました。

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