「そろそろお墓をどうにかしなければ」と思いながら、なかなか一歩を踏み出せずにいる方は、白山市でも少なくありません。
後継者の不在、遠方への引っ越し、維持管理の体力的な限界——理由はさまざまですが、どれも切実な悩みです。
白山市は2005年に松任市と石川郡の2町5村(美川町・鶴来町・河内村・吉野谷村・鳥越村・尾口村・白峰村)が合併して生まれた市で、平野部の旧松任市街から、鶴来、さらに旧白峰村・旧吉野谷村などの山間部まで、地域によってお墓を取り巻く事情が大きく異なります。
北陸特有の積雪・凍結の厳しい冬、そして石川県に深く根付いた浄土真宗の風習など、白山市での墓じまいには地域ならではの事情があります。
創業1950年、富山県魚津市に本拠を置くヤマイチ株式会社「墓まもり」は、石川県内でも数多くの墓じまいに携わってきました。
本記事では白山市での墓じまいについて、費用相場・手続き・よくある疑問まで、現場目線で丁寧に解説します。
結論から:白山市での墓じまいは年々増加傾向にあります。
お墓の撤去工事だけなら20〜35万円程度(税別)が北陸での目安で、新しい供養先の費用まで含めた総額では30〜120万円程度が一般的です。
期間は申請から完了まで2〜4ヶ月程度が標準的で、白山市役所への改葬許可申請など行政手続きが必要なため、早めの準備をおすすめします。
白山市で墓じまいが増えている理由
北陸特有の維持負担と凍害
白山市を含む石川県では、冬季の積雪・凍結によってお墓の石材が傷みやすく、年間を通じた維持管理の負担が他地域に比べて大きいのが実情です。
特に北陸で問題になるのが凍害爆裂です。
水は凍結するとき体積が約1.1倍に膨張し、石材の目地や内部に染み込んだ水が凍ると、内側から圧力がかかって角が欠けたり表面が剥がれたりします。
雪囲い作業・春の雪解け後の清掃・ひび割れ補修など、継続的な手間とコストがかかるため、「子や孫にこの負担を残したくない」という思いから墓じまいを考える方が増えています。
少子高齢化と後継者問題
石川県でも核家族化・人口流出が進み、白山市のお墓を守る後継者がいない、あるいは遠方に住んでいて管理できないというケースが増えています。
「自分の代で区切りをつけたい」という方からのご相談が特に増えています。
2024年1月の能登半島地震の後は、墓石の傾きや破損をきっかけに、今後の維持について考え直す方も多くいらっしゃいます。
被災された地域の方は無理のないスケジュールで進められるよう、状況に合わせてご相談ください。
浄土真宗門徒の多い地域性
石川県は全国でも浄土真宗の門徒比率が高い地域で、特に能登地域では門徒の割合が極めて高いとされます。
白山市も例外ではなく、多くのご家庭が真宗門徒です。
「墓じまいはご先祖さまに申し訳ないのでは」と心配される方もいらっしゃいますが、宗派に応じた閉眼供養(真宗門徒の場合は遷仏法要)を行えば、菩提寺のご住職からも理解を得られているケースが多く見られます。
墓じまいはご先祖さまへの報恩感謝の気持ちで臨むものであり、まずは事前にご住職へ相談しておくことが大切です。
用語について:浄土真宗本願寺派・大谷派では、お墓を閉じる際の法要を遷仏法要(せんぶつほうよう)または御移徙(おわたまし)と呼びます。
真宗では「魂」や「お性根」を抜き差しするという発想自体を取りません(他宗派では「閉眼供養」「魂抜き」「お性根抜き」などと呼ばれます)。
作法は宗派やお寺によって異なりますので、必ず菩提寺のご住職にご確認ください。
白山市での墓じまい費用相場
墓じまいの費用は、大きく「お墓の撤去工事費」と「新しい供養先の費用」に分けて考えると分かりやすくなります。
石材業界の一次情報によれば、お墓本体を撤去する工事だけなら北陸ではおおよそ20〜35万円(税別)が目安です。
これに新しい供養先の費用や行政手続きが加わり、総額では30〜120万円程度と幅が出ます。
費用の内訳早見表
| 項目 | 費用目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 墓石の撤去・解体工事 | 20〜35万円(税別) | 北陸の目安。墓石の大きさ・区画面積・地上納骨堂の有無による |
| 整地・原状回復 | 5〜15万円 | 霊園・寺院の規定による |
| 閉眼供養(真宗:遷仏法要 / 他宗:魂抜き・お性根抜き) | 3〜10万円 | お寺へのお布施・お礼を含む |
| 改葬許可申請(行政手続き) | 無料〜数百円程度 | 白山市役所で申請(手数料は事前確認を推奨) |
| 遺骨の取り出し・移送 | 3〜8万円 | 距離・骨壺の数・大きさによる |
| 新供養先(合葬・永代供養など) | 5〜50万円 | 供養方法により大幅に異なる |
北陸のお墓は、墓石の下(地上)に大きな納骨スペースを設けた地上納骨型のお墓が一定数あります。
この納骨堂部分の解体が加わると撤去工事費が上がることがあるため、見積もり時には地上納骨堂の有無も必ず伝えましょう。
お墓の形態は地域や寺院、お墓を建てた年代によっても差がありますので、現地調査のうえで見積もりを取るのが確実です。
💡 費用を抑えるポイント
複数の石材店・業者から相見積もりを取ることが大切です。
また、閉眼供養のタイミングや新供養先の選択によっても総額が変わります。費用シミュレーターも活用してみてください。
墓じまいの流れ(白山市での実務手順)
STEP 1:家族・親族への相談
墓じまいは家族全員に関わる重大な決断です。
白山市に住む親族だけでなく、遠方に暮らす方々にも事前に連絡し、合意を得ておきましょう。
後になってトラブルになるケースが最も多い段階です。
STEP 2:菩提寺・墓地管理者への連絡
白山市の菩提寺やお墓が属する霊園・墓地の管理者に、墓じまいの意向を伝えます。
旧白峰村・旧吉野谷村などの山間部には、市営や寺院墓地とは別に、集落で管理する村墓地(集落墓地)が今も多く残っています。
こうした墓地では管理者が区長や墓地組合になっていることがあり、まず誰が管理者なのかを確認するところから始める必要があります。
村墓地では、改葬に必要な埋葬証明書を発行する主体が市営墓地とは異なり、区長や墓地組合の代表者が証明者となる場合があります。誰に何を発行してもらうかを早めに確かめておくと、後の申請がスムーズです。
離檀が必要な場合は早めに相談を始めてください。
離檀料は寺院ごとに異なり、決まった相場があるものではありません。
一例として、これまでのお礼の気持ちを数万円ほどのお布施として包むケースもありますが、あくまで一例にすぎません。
金額に疑問がある場合は、ご住職と率直に話し合うか、行政書士・専門業者など第三者に相談する方法もあります。
石川県の真宗寺院は門徒との関係が深いため、感情的に対立せず、対話を心がけることが円満な墓じまいにつながります。
STEP 3:新しい供養先の決定
遺骨の新しい行き先を決めておく必要があります。
石川県内の永代供養墓・合葬墓・樹木葬、あるいは手元供養・散骨など選択肢は多様です。
真宗門徒の方にとっては、京都の東本願寺(大谷祖廟)・西本願寺(大谷本廟)への本山納骨も伝統的な選択肢です。
本山納骨は遺骨の一部を納める分骨の形が一般的で、ご自宅やお墓に遺骨を残しつつ一部を本山へ納める家庭も多く見られます。
なお、真宗寺院では「永代供養」にあたる仏事を永代経(えいたいきょう)と呼びます。
お寺に相談する際は呼称の違いも知っておくとスムーズです。
改葬先の選び方ガイドも参考にしてください。
STEP 4:白山市役所での改葬許可申請
遺骨を別の場所へ移す「改葬」には、法律上、白山市役所への申請と許可証の取得が必要です(詳細は次章をご参照ください)。
STEP 5:閉眼供養(真宗門徒は遷仏法要、他宗は魂抜き・お性根抜き)
石材店が墓石を撤去する前に、菩提寺の住職に依頼して法要を行います。
白山市をはじめ石川県では浄土真宗の作法が主流で、真宗では遷仏法要(御移徙)として営みます。
他宗派では閉眼供養(魂抜き・お性根抜き)と呼ばれます。
同じ真宗でも東(大谷派)と西(本願寺派)で作法が異なるため、ご自宅のお寺がどちらかを確認しておくと安心です。
STEP 6:墓石撤去・遺骨の取り出し
石材店が墓石を解体・撤去し、納骨室(北陸では地上の納骨堂のことも多い)から遺骨を取り出します。
北陸の骨壺は全国的にも大きく、おおよそ32cm×20cm×20cmほどになることがあります。
ただし骨壺の寸法や納骨の形態は地域や寺院によって差がありますので、ご自宅のお墓の状況は現地で確認するのが確実です。
壺が大きいぶん移送の手間がかかり、新しい供養先によっては収納できる骨壺の大きさに制限があることもあります。
取り出した遺骨を新供養先にそのまま納められるか、事前に確認しておきましょう。
白山市では冬季の施工が困難な場合があるため、積雪期(12〜3月頃)を避けてスケジュールを組むことをおすすめします。
STEP 7:新供養先への改葬・完了
改葬許可証を持参のうえ、新しい供養先へ遺骨を納めます。
すべての手続きが完了したら、墓じまいは終了です。
白山市役所での改葬許可申請
申請窓口と連絡先
白山市でお墓から遺骨を移す(改葬する)際は、墓地、埋葬等に関する法律(墓埋法)第5条に基づき、白山市役所に改葬許可申請を行う必要があります。
- 白山市役所: 076-276-1111(代表番号より改葬許可の担当課へお取次ぎください)
- 公式サイト: https://www.city.hakusan.lg.jp/
改葬許可を扱う担当課の名称や、申請手数料・受付時間・郵送可否は自治体によって異なります。
申請前に必ず白山市役所の公式サイトまたは電話で最新情報をご確認ください。
申請に必要な書類(一般的なもの)
- 改葬許可申請書(白山市役所の窓口またはウェブサイトで入手)
- 埋葬証明書(現在のお墓の管理者・住職に発行してもらう)
- 受入証明書(新しい供養先から発行してもらう)
- 申請者の身分証明書
注意:必要書類の様式や手数料は白山市役所の規定によって異なる場合があります。
事前にお電話またはウェブサイトでご確認ください。
また、原則として遺骨1体につき1枚の改葬許可証が必要です。
なお、集落で管理する村墓地などでは、埋葬証明書を発行する管理者が区長・墓地組合になるなど、証明の取り方が市営墓地と異なる場合があるため、あわせて確認しておきましょう。
白山市でよくある質問
Q1. 墓じまいをするとお寺とのつき合いは終わりになりますか?
必ずしもそうではありません。
白山市でも、墓じまい後に法事やお盆などで菩提寺とのご縁を続けている方は多くいます。
離檀するかどうかは、ご住職と丁寧にご相談ください。
Q2. 墓石はどのように処分されますか?
撤去した墓石は石材店が法令に従って適切に処分し、一部は砕石などに再利用されます(他家のお墓には使われません)。
白山市の真宗門徒のお墓には、棹石に「南無阿弥陀仏」「南無阿弥陀佛」といった名号が刻まれているものが少なくありません。
「名号の入った石をそのまま砕くのは忍びない」という方には、寺院での引き取りや石仏としての奉納といった方法もあります。
気になる場合はご住職や石材店に相談してみてください。
Q3. 冬の白山市でも墓じまい工事はできますか?
降雪・凍結が激しい時期(概ね12〜3月)は工事が難しい場合があります。
特に1日の最高気温が5℃以下になりやすい1〜3月は、エフロレッセンス(白い汚れ)や接着剤の硬化不良が起こりやすく、新しい供養先の施工を伴う場合はおすすめできません。
山間部や積雪の多い地域では、春以降の施工をご提案するケースがあります。
ご相談いただければ、白山市の状況に合わせたスケジュール提案が可能です。
Q4. 白山市から遠方の霊園・散骨を希望していますが対応できますか?
はい、対応可能です。
ただし遠方への改葬の場合、移送費用や改葬許可証の手続きが増えるため、早めにご相談ください。
散骨については法的な制限がありますので、供養方法の比較記事もご覧ください。
Q5. 墓じまいの費用は一括で払わなければなりませんか?
業者によって異なりますが、多くの場合は着手金+完了時精算という形式をとっています。
墓まもりでは白山市をはじめ石川県のお客様に対し、ご事情に応じた柔軟なお支払い相談も承っています。
お気軽にお問い合わせください。
石川県内に対応する墓まもり
ヤマイチ株式会社「墓まもり」は、創業1950年、富山県魚津市を拠点に、石川県内でもお墓に関するサービスを提供しています。
白山市での墓じまいはもちろん、改葬・供養先のご相談から行政手続きのサポートまで、経験豊富なスタッフが一貫してお手伝いします。
- 現地調査・お見積もり無料(白山市も対応)
- 白山市役所への改葬許可申請をサポート
- 旧白峰村など山間部の村墓地・集落墓地のご相談にも対応
- 閉眼供養(遷仏法要)の寺院手配も相談可
- 遺骨の取り出し〜新供養先への納骨まで一括対応
- 北陸の気候・風土・宗教事情にも対応経験の豊富なスタッフがご案内
💡 まずは無料相談・お見積もりから
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お客様の声
富山・石川で墓まもりをご利用いただいたお客様の声です。
「母が亡くなり、遠方に住む私には管理が難しくなっていました。
『墓じまいは罰当たり』という思いもあり悩んでいましたが、スタッフの方が『新しい供養の形への引越しです』と言ってくださり、気持ちが楽になりました。
閉眼供養から更地返還まで、丁寧に対応していただきました。
」
「他社にも見積もりを依頼しましたが、墓まもりさんが一番内訳が明確でした。
『ここはこういう理由でこの費用です』と一つひとつ説明してくれたので、安心してお任せできました。
10年保証があるのも決め手になりました。
」
「長年放置していたお墓の傾きが気になっていました。
見積もりだけのつもりで相談したのですが、『今の状態なら部分修理で十分ですよ』と正直に教えてくれました。
無理な工事を勧めない誠実さに感動しました。
」


