「そろそろお墓をどうにかしなければ」と思いながら、なかなか一歩を踏み出せずにいる方は、小松市でも少なくありません。
後継者の不在、遠方への引っ越し、維持管理の体力的な限界。
理由はさまざまですが、どれも切実な悩みです。
北陸特有の積雪・凍結の厳しい冬、地上納骨型のお墓が多い北陸の墓石事情、そして加賀地域に深く根づいた浄土真宗の作法。
小松市での墓じまいには、首都圏や西日本の事例がそのままは当てはまらない地域固有の事情があります。
創業1950年、富山県魚津市に本拠を置くヤマイチ株式会社「墓まもり」は、北陸三県(富山・石川・福井)で墓じまい・改葬のご相談を承ってきました。
本記事では小松市での墓じまいについて、北陸の実勢相場・行政手続き・真宗門徒の方への配慮まで、現場目線で整理します。
結論から:小松市での墓じまいは、墓石本体の撤去だけなら北陸相場でおおよそ20〜35万円(税別)が中央値です。
新しい供養先や行政手続き、お寺へのお礼を含めた総額では30〜80万円程度に収まる例が多くなっています。
期間は申請から完了まで2〜4ヶ月程度。
小松市役所への改葬許可申請が必要なため、雪解け後の施工を見据えて早めの準備をおすすめします。
小松市で墓じまいが増えている理由
北陸特有の維持負担と凍害爆裂
小松市を含む石川県では、冬季の積雪・凍結によって墓石が傷みやすく、年間を通じた維持管理の負担が他地域より大きい実情があります。
特に北陸で深刻なのが凍害爆裂(とうがいばくれつ)です。
水は凍結すると体積が約1.1倍に膨張します。
墓石の目地(メジ)や石材内部の細かな隙間に入り込んだ水が冬の朝晩に凍結・融解を繰り返すと、内部から強い圧力で石材が砕かれていきます。
雪囲い作業、春の雪解け後の清掃、ひび割れ補修、メジの打ち直し。
これらは毎年積み重なるコストで、後継者がいないご家庭ほど重荷になっていきます。
2024年能登半島地震以降の問い合わせ増
2024年1月の能登半島地震では、小松市内でも墓石の傾きや棹石(さおいし)のずれが確認された区画があります。
被災された地域の皆さまには心よりお見舞い申し上げます。
「次の地震が来る前に、子どもに負担を残さないよう墓じまいを」というご相談は、震災以降明らかに増えています。
とりわけ門徒比率の高い能登から避難・転居された方からも、お墓の今後についてのお問い合わせをいただくようになりました。
少子高齢化と後継者問題
石川県でも核家族化・人口流出が進み、小松市のお墓を守る後継者がいない、あるいは遠方に住んでいて管理できないというケースが増えています。
「自分の代で区切りをつけたい」というご相談は、特にここ数年で顕著です。
加賀地域は浄土真宗の門徒が多い
小松市を含む加賀地域は、浄土真宗の門徒比率が全国でも高い地域です。
一般に旧加賀藩領では大谷派(東本願寺)が比較的多いとされますが、本願寺派(西本願寺)の門徒も多く、どちらの派かは村ごと・家ごとに異なります。
「墓じまいは仏さまに申し訳ないのでは」と心配される方もいらっしゃいますが、真宗門徒であれば遷仏法要(せんぶつほうよう)や御移徙(おわたまし)といった作法を、菩提寺のご住職にお願いするのが本義です。
事前にご相談されれば、墓じまいに反対されるケースは多くありません。
用語の注意:浄土真宗本願寺派・大谷派では「魂抜き」「お性根抜き」とは呼びません。
真宗では「魂を抜く」「成仏させる」という概念そのものを取らないためです(故人は阿弥陀仏のご本願により命終と同時に往生されている、というのが教義の根本です)。
他宗で言う閉眼供養に相当する作法を、一般に本願寺派では遷仏法要、大谷派では御移徙と呼びますが、寺院によって呼称が異なる場合もあります。
まずは菩提寺がどちらの派かを確認されることをおすすめします。
小松市での墓じまい費用相場
北陸の実勢相場 — 墓石撤去本体は20〜35万円
富山県内のベテラン墓石職人の公表資料では、お墓本体の撤去費用はおおよそ20〜35万円(税別)が標準とされています。
これは富山の事例をもとにした北陸の目安で、加賀地域(小松市)では地形や墓地の条件によって幅が出るため、現地調査で確認するのが確実です。
これに新供養先の費用や行政手続き、菩提寺へのお礼を加えた総額が、ご家庭ごとの実費になります。
費用の内訳早見表(北陸相場ベース)
| 項目 | 費用目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 墓石の撤去・解体工事 | 20〜35万円(税別) | 北陸の地上納骨型墓石は納骨堂石材の撤去も含むため、地下納骨型より工程が増えます |
| 整地・原状回復 | 3〜10万円 | 霊園・寺院の規定による(隣接墓地の境界補強を含む場合あり) |
| 閉眼供養(他宗) / 遷仏法要・御移徙(真宗) | 3〜10万円 | 菩提寺へのお礼。真宗では「読経御礼」「冥加金(みょうがきん)」と呼ぶのが一般的です |
| 改葬許可申請(行政手続き) | 数百円〜無料 | 小松市役所で申請。遺骨1体につき1枚 |
| 遺骨の取り出し・移送 | 3〜8万円 | 距離・骨壺の数による(後述の通り北陸の骨壺は大型) |
| 新しい供養先 | 5〜50万円 | 合葬・永代供養墓(真宗寺院では「永代経懇志」)・樹木葬・本山納骨など選択により幅があります |
💡 費用を抑えるポイント
複数の石材店から相見積もりを取り、内訳の透明性を確認することが大切です。
また、新しい供養先の選択(本山納骨か合葬墓か手元供養か)で総額は大きく変わります。
依頼先ごとの費用感の違いは墓じまいの依頼先比較、ざっくりした総額試算は費用シミュレーターも併せてご活用ください。
北陸の墓じまいで知っておきたい地域事情
地上納骨型のお墓と納骨堂石材の撤去
北陸のお墓は、墓石の下に大きな納骨堂(地上カロート)を持つ「地上納骨型」が標準です。
全国的には地下にカロートを設ける地下納骨型が多数派ですが、雪が深く地下水位が高い北陸では地上に納骨空間を取る形が古くから定着してきました。
墓じまいの際は、棹石・台石だけでなく納骨堂部分の石材も解体・撤去する必要があります。
このため首都圏の地下納骨型と同じ感覚で見積もると、工程と費用感が合わないことがあります。
北陸の骨壺は大型 — 移送計画への影響
北陸では一般に32cm × 20cm × 20cm前後と全国的にも大型の骨壺が使われてきました。
遺骨を全骨収骨する地域慣習に対応した寸法です。
新しい供養先によっては「合葬時に粉骨が必要」「収納寸法が合わない」といった調整が発生します。
移送費や粉骨費用の見積もりは、骨壺の現物寸法を確認してから出してもらうのが確実です。
施工に適さない時期(1〜3月)
北陸の墓石施工は、1日の最高気温が5℃以下になりやすい1月〜3月の施工は推奨されません。
低温下では接着剤の硬化不良や、コンクリートからの白い析出物(エフロレッセンス)が発生しやすく、仕上がりに影響します。
小松市での墓じまいは、雪解け後の4月以降〜年内の早い時期にスケジュールを組まれるのが現実的です。
墓じまいの流れ(小松市での実務手順)
STEP 1:家族・親族への相談
墓じまいは家族全員に関わる重大な決断です。
小松市に住む親族だけでなく、遠方に暮らすご兄弟・いとこにも事前に連絡し、合意を得ておきましょう。
「相談なく墓じまいされた」と後でトラブルになるケースが最も多い段階です。
許可なく進めた場合、祭祀承継者ではない親族から訴訟リスクが生じることもあります。
STEP 2:菩提寺・墓地管理者への連絡
小松市の菩提寺やお墓が属する霊園・墓地の管理者に、墓じまいの意向を伝えます。
離檀が必要な場合は早めにご相談を始めてください。
真宗門徒の方は、可能であれば報恩講(11月下旬)前後の時期は避けるのがおすすめです。
報恩講は親鸞聖人の祥月命日を中心に営まれる真宗最大の法要で、寺院がもっとも多忙な期間にあたります。
STEP 3:新しい供養先の決定
遺骨の新しい行き先を決めておく必要があります。
石川県内の永代供養墓・合葬墓・樹木葬、手元供養、散骨など選択肢は多様です。
真宗門徒の方であれば、東本願寺(大谷祖廟・京都東山)や西本願寺(大谷本廟・京都東山)への本山納骨も伝統的な選択肢として強くあります。
加賀の門徒の方では「分骨して一部をご本山に納め、残りを地元の永代経懇志や合葬墓へ」という併用の形をとられる例も少なくありません。
なお、真宗寺院での永代に係る納骨は「永代供養」ではなく「永代経(えいたいきょう)」「永代経懇志」と呼ぶのが本来です。
改葬先の選び方ガイドも併せてご覧ください。
STEP 4:小松市役所での改葬許可申請
遺骨を別の場所へ移す「改葬」には、墓地、埋葬等に関する法律(墓埋法)に基づき小松市役所への申請と許可証の取得が必要です(詳細は次章)。
STEP 5:遷仏法要・御移徙/閉眼供養(宗派により呼称が異なります)
石材店が墓石を撤去する前に、菩提寺のご住職に依頼して仏縁を結びなおす法要を営みます。
- 浄土真宗本願寺派(西): 遷仏法要(せんぶつほうよう)が一般的
- 浄土真宗大谷派(東): 御移徙(おわたまし)が一般的
- 曹洞宗・真言宗・日蓮宗 等: 閉眼供養(へいがんくよう)、一般に「魂抜き」「お性根抜き」とも呼ばれます
呼称は寺院や地域によって異なる場合があります。
小松市では大谷派が比較的多いとされますが、ご家庭ごとに派は異なります。
まずは菩提寺のご住職にご相談ください。
STEP 6:墓石撤去・遺骨の取り出し
石材店が墓石を解体・撤去し、納骨堂から遺骨を取り出します。
北陸の地上納骨型では納骨堂内部の石材まで撤去するため、首都圏の地下カロート式より工程が多くなります。
小松市では冬季の施工が困難な場合があるため、積雪期(おおむね12〜3月)を避けてスケジュールを組むことをおすすめします。
STEP 7:新供養先への改葬・完了
改葬許可証を持参のうえ、新しい供養先へ遺骨を納めます。
すべての手続きが完了したら、墓じまいは終了です。
小松市役所での改葬許可申請
申請窓口と連絡先
小松市でお墓から遺骨を移す(改葬する)際は、墓地、埋葬等に関する法律(墓埋法)第5条に基づき、小松市役所に改葬許可申請を行う必要があります。
- 小松市役所(代表): 0761-22-4111(代表番号からお繋ぎいただけます)
- 公式サイト: https://www.city.komatsu.lg.jp/
窓口の所管課について:改葬許可の所管は自治体や時期により変更されることがあります。
お電話の際は「改葬許可申請の担当課にお繋ぎください」とお伝えいただくか、事前に公式サイトで最新の所管課をご確認ください。
申請に必要な書類(一般的なもの)
- 改葬許可申請書(小松市役所の窓口またはウェブサイトで入手)
- 埋葬証明書(現在のお墓の管理者・ご住職に発行してもらう)
- 受入証明書(新しい供養先から発行してもらう)
- 申請者の身分証明書
注意:必要書類の様式や手数料は変更されることがあります。
事前にお電話またはウェブサイトでご確認ください。
また、遺骨1体につき1枚の改葬許可証が必要です。
離檀料についての考え方
離檀料は法律上の義務ではなく、これまでのご縁への御礼として渡される慣習です。
相場は5〜20万円程度が一般的とされますが、ご家庭と寺院の関係性・代々の付き合いの長さによって幅があります。
真宗門徒の多い加賀地域では、そもそも「離檀料」という形をとらず、これまでの読経への御礼や冥加金(みょうがきん)としてお渡しする例も多くあります。
檀家との関係を長年大切にされてきた寺院が多く、誠実な対話で円満に運ぶケースがほとんどです。
菩提寺と丁寧に相談し、ご家庭の事情を率直にお伝えされることをおすすめします。
小松市でよくある質問
Q1. 墓じまいをするとお寺とのつき合いは終わりになりますか?
必ずしもそうではありません。
小松市でも、墓じまい後も法事・お盆・報恩講などで菩提寺との縁を続けている方は多くいらっしゃいます。
離檀するかどうかは、ご住職と丁寧にご相談ください。
Q2. 墓石はどのように処分されますか?
撤去した墓石は石材店が法的に認可された処分場で適切に処分し、砕石として再利用されます。
他家のお墓には流用しません。
「墓石を捨てるのは忍びない」という方には、供養碑への一部納骨や石仏の奉納といった方法もありますので、ご相談ください。
Q3. 冬の小松市でも墓じまい工事はできますか?
降雪・凍結が激しい時期(おおむね12〜3月)は工事が難しい場合があります。
低温下では接着剤の硬化不良やエフロレッセンスのリスクが高まるため、特に山間部や積雪の多い地域では春以降の施工をおすすめするケースがあります。
ご相談いただければ、小松市の状況に合わせたスケジュール提案が可能です。
Q4. 小松市から遠方の霊園や本山納骨を希望していますが対応できますか?
はい、対応可能です。
真宗門徒の方で京都の大谷祖廟(東本願寺)・大谷本廟(西本願寺)への本山納骨をお考えの場合も、必要書類のご案内から移送まで承ります。
遠方への改葬では移送費用や改葬許可証の手続きが増えるため、早めにご相談ください。
散骨については法令や自治体ガイドラインの制限がありますので、供養方法の比較記事もご覧ください。
Q5. 墓じまいの費用は一括で払わなければなりませんか?
業者によって異なりますが、多くの場合は着手金+完了時精算という形式をとっています。
墓まもりでは小松市をはじめ石川県のお客様に対し、ご事情に応じたお支払い相談も承っています。
お気軽にお問い合わせください。
Q6. 真宗門徒ですが、法名は墓誌にどう刻めばよいですか?
浄土真宗では「戒名」ではなく「法名(ほうみょう)」を用います(戒名は他宗の呼び方です)。
本願寺派・大谷派とも「釋〇〇」(女性は「釋尼〇〇」とする例も)が伝統的な形式です。
また真宗門徒のお墓には、本願寺派では南無阿弥陀仏、大谷派では南無阿弥陀佛(旧字)という名号を刻む伝統があります。
新しい供養先の墓誌・記名板への刻字も、ご住職に法名や名号の表記を確認のうえ進められると安心です。
Q7. お墓参りや仏壇では何と唱えればよいですか?
真宗門徒の方は、お墓や仏壇の前で「南無阿弥陀仏」とお念仏を称えます。
加賀・北陸では「ナンマンダブツ」「ナマンダブ」と現地の言い回しで唱える方も多くいらっしゃいます。
故人「と」会話するというより、阿弥陀さまに手を合わせ、ご先祖から受けたご恩を偲ぶ——それが真宗のお参りの心です。
石川県・小松市に対応する墓まもり
ヤマイチ株式会社「墓まもり」は、創業1950年、富山県魚津市を拠点に北陸三県でお墓に関するサービスを提供しています。
小松市と魚津市は車でおよそ2時間の距離ですが、現地調査・お見積もり・施工立会いまで、北陸の墓石業界慣習を踏まえてご対応します。
- 現地調査・お見積もり無料(小松市も対応)
- 小松市役所への改葬許可申請をサポート
- 遷仏法要・御移徙・閉眼供養の寺院手配相談
- 遺骨の取り出し〜新供養先・本山納骨までの一括対応
- 北陸の気候・地上納骨型墓石・真宗門徒の作法に精通したスタッフが対応
💡 まずは無料相談・お見積もりから
小松市での墓じまいについて、お電話・メール・LINE等でお気軽にご相談ください。お問い合わせはこちらから承っています。
費用や手続きの疑問点など、何でもお聞きください。
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お客様の声
富山・石川で墓まもりをご利用いただいたお客様の声です。
「母が亡くなり、遠方に住む私には管理が難しくなっていました。
『墓じまいは罰当たり』という思いもあり悩んでいましたが、スタッフの方が『新しい供養の形への引越しです』と言ってくださり、気持ちが楽になりました。
閉眼供養から更地返還まで、丁寧に対応していただきました。
」
「他社にも見積もりを依頼しましたが、墓まもりさんが一番内訳が明確でした。
『ここはこういう理由でこの費用です』と一つひとつ説明してくれたので、安心してお任せできました。
10年保証があるのも決め手になりました。
」
「長年放置していたお墓の傾きが気になっていました。
見積もりだけのつもりで相談したのですが、『今の状態なら部分修理で十分ですよ』と正直に教えてくれました。
無理な工事を勧めない誠実さに感動しました。
」



