葬儀や法事を迎えるにあたり、「戒名(かいみょう)の費用はいくらくらい?」「信士・居士・院号の違いは何?」という疑問を抱える方は少なくありません。
富山県は浄土真宗門徒の多い地域です。真宗門徒の方が授かるのは「戒名」ではなく法名(ほうみょう)ですが、本記事では戒名・法名をまとめて取り上げ、文字数や呼称ごとの費用の目安を整理します(呼び分けは各章で明示します)。
創業1950年のヤマイチ株式会社(富山県魚津市)が運営する墓まもりでは、年間100件を超える戒名・法名の彫刻や法要サポートに関わっています。
その中でいただくご相談をもとに、位号の意味・文字数別の費用相場・宗派別の呼称の違いを、富山の事情を交えてまとめました。
結論から:戒名・法名の費用は「位号(格)」によって大きく異なり、概算で「信士・信女」なら5〜30万円、「居士・大姉」なら30〜100万円、「院号付き」なら50〜100万円以上が目安とされています。
ただし寺院・宗派・地域によって差が大きく、あくまで目安です。
富山で多い浄土真宗では「法名」と呼び、院号は東西本願寺への懇志(志)が別途必要になるなど費用体系が異なります。
最終的な金額は必ず菩提寺・ご住職にご確認ください。
戒名・法名の構成と位号(ランク)早見表
戒名は一般に「院号(あれば)+道号+戒名(二字)+位号」という順で構成されます。
末尾の位号(信士・居士・院号など)が格を表し、費用の目安もここで大きく変わります。
まず全体像を、次の早見表でつかんでください(真宗の法名は構成が異なるため、後述します)。
| 位号(ランク) | 一般的な対象 | 文字数目安 | 費用概算 |
|---|---|---|---|
| 童子(どうじ)・嬰児(えいじ) | 子ども・幼児 | 4〜6文字 | 3〜10万円程度 |
| 信士(しんし/しんじ)・信女(しんにょ) | 一般的な故人 | 6文字 | 5〜30万円程度 |
| 居士(こじ)・大姉(だいし) | 地域・社会への貢献があった方 | 6文字 | 30〜100万円程度 |
| 院号(いんごう)+居士・大姉 | 社会的に貢献のあった方 | 9〜10文字 | 50〜150万円程度 |
| 院殿号(いんでんごう)+居士 | 最も高い格(大名・高僧等) | 11〜12文字 | 100万円〜 |
※あくまで概算の目安です。
寺院・宗派・地域によって大きく異なります。
位号の読み仮名(「信女」を「しんにょ」「しんにょう」と振るなど)も寺院によって違うことがあります。
戒名の各部位の意味
院号・院殿号(上位部)
戒名の最初に付く「○○院」「○○院殿」の部分を「院号(院殿号)」と呼びます。
もともとは天皇・皇族・大名など高貴な人物に与えられた称号に由来します。
現代では寺院への多大な貢献や社会的功績がある方に授けられることが多く、本山への申請が必要な宗派もあります。
道号・戒名(中心部)
院号を除いた中心の二文字が、いわゆる「戒名の核心部」です。
故人の生前の人柄・職業・趣味などを踏まえて僧侶が選定します。
その上に置かれる二文字を「道号」と呼び、宗派により扱いが異なります。
位号(末尾部)
「信士」「居士」「大姉」など末尾に付く称号が「位号」です。
性別・年齢・寺院への関わりなどによって変わります。
💡 戒名・法名はお墓への彫刻が必要です
戒名・法名を授かったら、お墓への彫刻も必要になります。
富山では竿石(棹石)側面だけでなく「墓誌」に彫る慣習も一般的です(後述)。
墓まもりでは戒名・法名の彫刻を承っています。
詳しくは 戒名彫刻サービス をご覧ください。
宗派別の戒名・法名の呼称と特徴
浄土真宗(富山で最も多い)
浄土真宗では「戒名」という言葉を使いません。
阿弥陀仏の本願力によって救われるという考え方から「戒(いましめ)」を授ける概念がなく、代わりに「法名(ほうみょう)」が与えられます。
- 基本形:「釋〇〇」(「釋」は釈迦の弟子の意)で3文字。女性は伝統的に「釋尼〇〇」と表記しますが、近年は男女とも「釋」で統一する例も増えています。
- 院号付き:「〇〇院釋〇〇」で計5文字(院号2字+釋1字+法名2字)。本山への申請・懇志(志)が必要です。
- 「釋」は本願寺派(西)・大谷派(東)とも、近年は旧字「釋」の表記が主流です。
富山県は東(大谷派)と西(本願寺派)が混在する地域で、村単位・家単位で異なります。
院号付き法名の懇志(志)は本山によって扱いが異なり、おおむね20万円前後からが一例として挙げられますが、金額には幅があり改定されることもあります。
本願寺派(西)は「院号懇志」、大谷派(東)は「院号志」と呼び方も異なります。
最新の額と申請の流れは、必ず所属のお寺・本山にご確認ください。
浄土真宗と他宗派の違いについては 浄土真宗と他宗派の比較 もご参照ください。
浄土宗
浄土宗では「戒名」が使われます。
位号の構成は他の宗派に近く、男性の高位の場合に「誉(よ)」の字が用いられることがあります(例:「〇〇院〇誉〇〇居士」)。
すべての方に付くわけではありません。
曹洞宗・臨済宗
禅宗系の曹洞宗・臨済宗では「戒名」が使われ、現代では「信士・信女」「居士・大姉」が主流です。
「〇〇禅定門(ぜんじょうもん)」「〇〇禅定尼(ぜんじょうに)」は古くは在家信徒に広く用いられた位号で、現在の標準ではありません。
真言宗
真言宗では「法号」とも呼ばれ、末尾に「居士」「大居士」などが付きます。
密教の戒を重視し、院号・院殿号の授与に本山への申請が必要な場合があります。
日蓮宗
日蓮宗では「法号」とも呼ばれ、「日(にち)」の字を用いるのが特徴です(例:「〇〇院日〇信士」)。
富山県内でも、呉西(高岡・砺波など)を中心に日蓮宗の檀家がいらっしゃいます。
男性は「日〇」、女性は「妙〇」が用いられることが多く、寺院により異なります。
戒名・法名の費用を決める主なポイント
寺院との関係性(檀家歴・お布施の実績)
長年の檀家であっても、戒名料・法名にかかるお布施の金額は明示されていないことがほとんどです。
寺院との日頃の関わりの深さが金額に影響することがあります。
より格の高い位号を希望する場合
居士・大姉や院号など、より格の高い位号を希望される場合は、事前に住職へ相談し、金額の目安を確認してから決めることをお勧めします。
後から追加費用を求められたというトラブルも報告されているため、書面で確認できると安心です。
注意:インターネット上の戒名料・法名の相場には幅があり、同じ位号でも寺院によって数十万円の差が出ることがあります。
「目安」「概算」として参考にとどめ、必ず菩提寺に直接ご確認ください。
ご家庭の宗派により考え方が異なります。
戒名・法名のお墓への彫刻について
戒名・法名が決まったら、お墓への彫刻を石材店に依頼します。
富山のお墓は地上納骨型(富山型墓石)が多く、墓石の下に納骨堂空間があるのが特徴です。
彫刻場所も他県とは事情が異なります。
- 墓誌(ぼし):富山では竿石(棹石)の側面だけでなく、「墓誌」に複数代の法名・戒名をまとめて彫る慣習が一般的です。新たに墓誌を建てる場合の費用はおおむね4万5千円〜が目安です(法名・命日・行年・俗名を彫刻)。
- 納骨堂の扉裏:地上納骨型墓石では、改修履歴などを納骨堂の扉裏に彫ることもあります。
- 竿石正面の名号:真宗門徒のお墓は伝統的に「〇〇家之墓」ではなく、正面に「南無阿弥陀仏」(本願寺派)または「南無阿弥陀佛」(大谷派・旧字)の名号を彫ります。法名は側面や墓誌に彫るのが一般的です。
彫刻方法には「墨入れ(色入れ)」「サンドブラスト(砂彫り)」などがあり、費用の目安は次のとおりです。
- 既存文字の色入れ直し(黒・赤):1名あたり3,000円〜
- 新規彫刻:1文字あたり3,000〜10,000円程度
- 現地(墓地)での施工か、墓石を引き取っての工場施工かでも費用が変わります
なお、富山ではご存命の方の名前は赤色、亡くなった方は黒色で塗り分ける慣習があります。
墓まもりの 戒名彫刻サービス をご活用ください。
戒名・法名授与の流れ
生前に受ける(生前戒名・帰敬式)
戒名・法名は死後だけでなく、生前に受けることもできます。
他宗では「在家得度(ざいけとくど)」「生前戒名」、浄土真宗では「帰敬式(ききょうしき)」を受けて法名をいただきます。
生前に菩提寺と相談しながら決めておくと、費用の目安を確認でき、ご家族が費用で迷うことも減らせます。
終活の一環として検討する方も増えています。
彫刻のタイミング(富山の冬は要注意)
戒名・法名が決まったら、四十九日法要の前後に墓石へ彫刻するのが一般的です。
ただし急ぎでない場合は、一周忌前後に彫刻するケースもあります。
富山で注意したいのが施工時期です。
最高気温が5℃以下になりやすい1〜3月は屋外での施工に制約が出やすく、エフロレッセンス(白い汚れ)や接着不良のリスクがあります。
冬季に四十九日が重なる場合は、墓誌の引き取り彫刻など、屋外作業を避ける方法も含めて石材店に早めにご相談ください。
彫刻前には、正確な文字・文字数を石材店へ伝えることが大切です。
他宗では菩提寺から「白木位牌(しらきいはい)」の内容を確認します。
真宗門徒の方は白木位牌を用いないご家庭も多く、その場合は法名軸・過去帳の写しでご確認ください。
💡 彫刻前に正確な内容を確認しましょう
戒名・法名・俗名・没年月日・行年を正確に確認してから依頼することで、彫刻ミスを防げます。
他宗は白木位牌の写し、真宗門徒の方は法名軸・過去帳の写しが目安です。
墓まもりの 戒名彫刻サービス では確認サポートも行っています。
戒名・法名のない葬儀・永代供養の場合
近年は戒名・法名を授けない「俗名葬(ぞくみょうそう)」を希望される方も増えています。
また、 永代供養墓や合祀墓 を選ばれる場合は、戒名・法名の有無が納骨の要件になるかどうかを施設側に確認することが大切です。
なお、真宗寺院では「永代供養」ではなく「永代経(えいたいきょう)」「永代経懇志」と呼ぶのが本来です。「永代供養」は他宗の用語が広まったもので、真宗門徒の方が寺院に相談される際は呼び方の違いを知っておくと話がスムーズです。
富山での無料相談
戒名・法名の彫刻や費用、墓誌の新設に関するご相談は、ヤマイチ株式会社(墓まもり)の無料窓口をご利用ください。
富山県全域に対応し、地上納骨型墓石の建立・リフォーム・クリーニングとあわせてご相談いただけます。
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お客様の声
富山・石川で墓まもりをご利用いただいたお客様の声です。
「母が亡くなり、遠方に住む私には管理が難しくなっていました。
『墓じまいは罰当たり』という思いもあり悩んでいましたが、スタッフの方が『新しい供養の形への引越しです』と言ってくださり、気持ちが楽になりました。
閉眼供養から更地返還まで、丁寧に対応していただきました。
」
「他社にも見積もりを依頼しましたが、墓まもりさんが一番内訳が明確でした。
『ここはこういう理由でこの費用です』と一つひとつ説明してくれたので、安心してお任せできました。
10年保証があるのも決め手になりました。
」
「長年放置していたお墓の傾きが気になっていました。
見積もりだけのつもりで相談したのですが、『今の状態なら部分修理で十分ですよ』と正直に教えてくれました。
無理な工事を勧めない誠実さに感動しました。
」




