「そろそろお墓をどうにかしなければ」と思いながら、なかなか一歩を踏み出せずにいる方は、珠洲市でも少なくありません。
後継者の不在、遠方への引っ越し、維持管理の体力的な限界——理由はさまざまですが、どれも切実な悩みです。
さらに珠洲市では、令和6年能登半島地震による墓石の被害も、墓じまいや再建を考えるきっかけになっています。北陸特有の積雪・凍結の厳しい冬、そして石川県(能登)に深く根づいた浄土真宗の風習など、珠洲市での墓じまいには地域ならではの事情があります。
創業1950年、富山県魚津市に本拠を置くヤマイチ株式会社「墓まもり」は、能登地域(珠洲市を含む)へも出張対応し、数多くの墓じまいに携わってきました。本記事では珠洲市での墓じまいについて、費用相場・手続き・よくある疑問まで、現場目線で丁寧に解説します。
結論から:珠洲市での墓じまいは、後継者問題に加え令和6年能登半島地震の影響もあり、ご相談が増えています。
費用の目安は30〜120万円程度(墓石の撤去・整地から改葬先の確保まで含む。墓本体の撤去だけなら20〜35万円ほどが目安です)、期間は申請から完了まで2〜4ヶ月程度が標準的です。
珠洲市役所への改葬許可申請など行政手続きが必要なため、早めの準備をおすすめします。
珠洲市で墓じまいが増えている理由
令和6年能登半島地震による墓石被害と再建判断
2024年1月1日に発生した令和6年能登半島地震では、珠洲市で震度6強を観測し、市内の多くのお墓で墓石の倒壊・ズレ・カロート(納骨堂)の損傷といった被害が生じました。
被災したお墓を前に、「同じ場所で建て直すべきか」「この機会に墓じまいをして、より管理しやすい供養先へ移すべきか」と悩まれる方は珠洲市でとても多くいらっしゃいます。
一般に、倒れた墓石を耐震施工で建て直す費用と、墓じまいをして合葬墓・永代供養墓などへ改葬する費用とでは、後者のほうが将来の維持負担を含めて軽くなるケースもあります。どちらが良いかはお墓の状態・ご家族の事情によって異なりますので、まずは現地の状態を確認したうえでご判断いただくことをおすすめします。
なお、被災したお墓の改葬・撤去については、自治体による被災者支援制度や公費解体の対象となる場合があります。
ご自宅やお墓が制度の対象になるかは、珠洲市役所の担当課(市民課・環境課など)で、公費解体の申請期限や対象範囲とあわせて最新情報をご確認ください。
北陸特有の維持負担
珠洲市を含む石川県(能登)では、冬季の積雪・凍結によってお墓の石材が傷みやすく、年間を通じた維持管理の負担が他地域に比べて大きいのが実情です。
とくに北陸で起こりやすいのが「凍害爆裂」です。石材の内部やすき間に染み込んだ水は、凍結すると体積がおよそ1.1倍にふくらみ、その圧力で石を内側から割ってしまいます。
これを防ぐには目地(メジ)への防水施工などの手当てが欠かせず、雪囲い作業・春の雪解け後の清掃・ひび割れ補修など、継続的なコストがかかります。
少子高齢化と後継者問題
石川県でも核家族化・人口流出が進み、珠洲市のお墓を守る後継者がいない、あるいは遠方に住んでいて管理できないというケースが増えています。
「自分の代で区切りをつけたい」という方からのご相談が特に増えています。
浄土真宗門徒の多い地域性
能登地域は、全国でも浄土真宗の門徒比率が極めて高い地域です。撤去するお墓の竿石に南無阿弥陀仏(本願寺派)あるいは南無阿弥陀佛(大谷派・旧字)の名号が刻まれているお宅も多く、墓じまいに際してはこうした門徒のお気持ちに寄り添うことが大切です。
「墓じまいは仏様に失礼では」と心配される方もいらっしゃいますが、宗派に応じた法要(浄土真宗では遷仏法要、他宗派では閉眼供養)を勤めれば、ご住職からも受け止めていただけるケースが多く見られます。事前にご住職にご相談しておくことが大切です。
用語について:浄土真宗本願寺派・大谷派では、墓じまいの法要を遷仏法要(せんぶつほうよう)と呼びます。
真宗では「魂を入れる・抜く」という考え方そのものを取りません(亡くなった方は阿弥陀仏の本願によりただちにお浄土へ往生されるという教えのため)。
したがって「魂抜き」「お性根抜き」という言い方も用いません。
遷仏法要は、魂を取り外す儀式ではなく、阿弥陀仏のお慈悲を確かめ、ご先祖さまへの報恩感謝をあらためる法要として勤められます。
他宗派(曹洞宗・真言宗・日蓮宗など)では「閉眼供養(魂抜き・お性根抜き)」と呼びます。ご家庭の宗派により作法が異なりますので、必ず菩提寺・ご住職にご確認ください。
珠洲市での墓じまい費用相場
費用の内訳早見表
| 項目 | 費用目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 墓石の撤去・解体工事 | 20〜35万円(税別)前後 | 墓石本体の撤去の目安。北陸で見られる地上納骨型(カロートが地上にある構造)は撤去範囲が広く、大きさ・区画面積で変動 |
| 整地・原状回復 | 5〜15万円 | 霊園・寺院・集落墓地の規定による |
| 遷仏法要(真宗)/閉眼供養(他宗) | 3〜10万円 | お寺へのお布施・お礼を含む |
| 改葬許可申請(行政手続き) | 無料〜数百円程度 | 珠洲市役所で申請。手数料は自治体により異なります |
| 遺骨の取り出し・移送 | 3〜8万円 | 距離・骨壺の数による。北陸の骨壺は全国的にも大きめ(約32×20×20cm)で、体数が多いと移送費がかさみやすい |
| 新供養先(合葬・永代供養など) | 5〜50万円 | 供養方法により大幅に異なる |
富山をはじめ北陸では、墓石の下(地上)に納骨堂空間をもつ「地上納骨型」のお墓が見られます。
地下にカロートを設ける他県の標準的なお墓とは構造が異なり、地上納骨型の場合は撤去の手間や費用に幅が出る要因になります。
能登でもこうした構造のお墓は見られますが、地域や区画によって異なりますので、実際の構造は現地でご確認ください。
また北陸の骨壺は全国的にも大ぶりなため、納められている遺骨の体数によって移送費が変わる点も覚えておくとよいでしょう。
「永代供養」の呼び方について:真宗寺院では、他宗でいう永代供養に相当するものを永代経(えいたいきょう)「永代経懇志」と呼ぶ場合があります。費用の名目や考え方が異なることがありますので、寺院へ納める場合はその寺院での呼び方・金額をご確認ください。
💡 費用を抑えるポイント
複数の石材店・業者から相見積もりを取ることが大切です。
また、法要のタイミングや新供養先の選択によっても総額が変わります。
費用シミュレーターも活用してみてください。
墓じまいの流れ(珠洲市での実務手順)
STEP 1:家族・親族への相談
墓じまいは家族全員に関わる重大な決断です。珠洲市に住む親族だけでなく、遠方に暮らす方々にも事前に連絡し、合意を得ておきましょう。
後になってトラブルになるケースが最も多い段階です。
STEP 2:菩提寺・墓地管理者への連絡
珠洲市の菩提寺やお墓が属する霊園・墓地の管理者に、墓じまいの意向を伝えます。離檀が必要な場合は早めに相談を始めてください。
離檀料については寺院ごとに異なりますが、石川県では離檀料を定めない真宗寺院も多く、これまでのご縁への感謝としてお布施を誠意あるかたちでお渡しするのが一般的です。万一、相場とかけ離れた高額な請求があった場合に、必ずしも応じる義務はありません。
STEP 3:新しい供養先の決定
遺骨の新しい行き先を決めておく必要があります。石川県内の永代供養墓・合葬墓・樹木葬、あるいは手元供養・散骨など選択肢は多様です。
能登は真宗門徒が多い地域のため、東本願寺(大谷派)の大谷祖廟、西本願寺(本願寺派)の大谷本廟といった本山へ分骨・納骨する方法も、現実的な選択肢として根づいています。
東西どちらの本山へ納めるかはお家の宗派によって異なりますので、ご自身のお家が大谷派・本願寺派のどちらかをご確認のうえお選びください。
改葬先の選び方ガイドも参考にしてください。
STEP 4:珠洲市役所での改葬許可申請
遺骨を別の場所へ移す「改葬」には、法律上珠洲市役所への申請と許可証の取得が必要です(詳細は次章をご参照ください)。
STEP 5:遷仏法要(真宗門徒)/閉眼供養(他宗派)
石材店が墓石を撤去する前に、菩提寺の住職に依頼して法要を勤めていただきます。
珠洲市をはじめ能登では浄土真宗の作法が主流で、その場合は遷仏法要となります。他宗派では閉眼供養(魂抜き・お性根抜き)と呼ばれ、宗旨宗派によって呼び方も作法も異なりますので、ご住職にご確認ください。
STEP 6:墓石撤去・遺骨の取り出し
石材店が墓石を解体・撤去し、カロート(納骨堂)から遺骨を取り出します。
珠洲市では冬季の施工が難しい場合があります。1日の最高気温が5℃を下回りやすい1〜3月は、目地材や接着剤の硬化不良・エフロレッセンス(白い汚れ)が起こりやすいため、積雪期(12〜3月頃)を避けてスケジュールを組むことをおすすめします。
STEP 7:新供養先への改葬・完了
改葬許可証を持参のうえ、新しい供養先へ遺骨を納めます。すべての手続きが完了したら、墓じまいは終了です。
日程の注意:真宗門徒の多い能登では、11月下旬に親鸞聖人をしのぶ報恩講(ほうおんこう)が営まれ、寺院が一年で最も多忙になります。遷仏法要・閉眼供養の日程は、この時期を避けてご相談いただくと調整がスムーズです。
珠洲市役所での改葬許可申請
申請窓口と連絡先
珠洲市でお墓から遺骨を移す(改葬する)際は、墓地、埋葬等に関する法律(墓埋法)第5条に基づき、珠洲市役所に改葬許可申請を行う必要があります。
- 珠洲市役所: 0768-82-2222(代表番号。お電話の際は改葬許可申請の担当課へお繋ぎいただくようお伝えください)
- 公式サイト: https://www.city.suzu.lg.jp/
申請に必要な書類(一般的なもの)
- 改葬許可申請書(珠洲市役所の窓口またはウェブサイトで入手)
- 埋葬証明書(現在のお墓の管理者・住職に発行してもらう)
- 受入証明書(新しい供養先から発行してもらう)
- 申請者の身分証明書
珠洲市は集落墓地(村墓地)が多い地域です。
村墓地の場合、埋葬証明書を発行する立場が寺院・区長・自治会などさまざまで、決まった管理者がいないこともあります。
地域によっては証明書の提出方法そのものが通常と異なる場合もあるため、誰に証明書をお願いすればよいか分からないときは、珠洲市役所の担当課に確認すると確実です。
注意:必要書類の様式・手数料・所管課は珠洲市役所の定めにより異なる場合があります(手数料は無料の市町が多いものの、確実なところは要確認です)。
事前にお電話またはウェブサイトでご確認ください。
また、遺骨1体につき1枚の改葬許可証が必要です。
珠洲市でよくある質問
Q1. 墓じまいをするとお寺とのつき合いは終わりになりますか?
必ずしもそうではありません。珠洲市でも、墓じまい後も法事・お盆などで菩提寺との縁を続けている方は多くいます。
離檀するかどうかは、ご住職と丁寧にご相談ください。
Q2. 墓石はどのように処分されますか?
撤去した墓石は石材店が産業廃棄物として適切に処分し、一部は砕石などに再利用されます(他家のお墓に転用することはありません)。
「墓石を捨てるのは忍びない」という方には、供養碑への納骨や石仏の奉納といった方法もあります。なお、名号が刻まれた竿石については、遷仏法要・閉眼供養を経たうえで丁重に取り扱います。
Q3. 冬の珠洲市でも墓じまい工事はできますか?
降雪・凍結が激しい時期(概ね12〜3月)は工事が難しい場合があります。最高気温が5℃を下回ると接着剤・目地材の硬化不良が起こりやすいためです。
特に山間部や積雪の多い地域では、春以降の施工をおすすめするケースがあります。ご相談いただければ、珠洲市の状況に合わせたスケジュール提案が可能です。
Q4. 珠洲市から遠方の霊園・散骨を希望していますが対応できますか?
はい、対応可能です。ただし遠方への改葬の場合、移送費用や改葬許可証の手続きが増えるため、早めにご相談ください。
散骨については法的な制限がありますので、供養方法の比較記事もご覧ください。
Q5. 墓じまいの費用は一括で払わなければなりませんか?
業者によって異なりますが、多くの場合は着手金+完了時精算という形式をとっています。
墓まもりでは珠洲市をはじめ石川県のお客様に対し、ご事情に応じた柔軟なお支払い相談も承っています。お気軽にお問い合わせください。
珠洲市・能登地域に対応する墓まもり
ヤマイチ株式会社「墓まもり」は、創業1950年、富山県魚津市を拠点に、能登地域(珠洲市を含む)へも出張対応でお墓に関するサービスを提供しています。
魚津から珠洲までは片道およそ180kmあり、能登半島地震の影響で道路状況の確認が必要な区間が残る場合があります。
出張の可否や日程については、現地の道路事情も踏まえてご相談に応じます。
珠洲市での墓じまいはもちろん、震災で被害を受けたお墓の改葬・撤去、供養先のご相談から行政手続きのサポートまで、経験豊富なスタッフが一貫してお手伝いします。
- 現地調査・お見積もり無料(珠洲市も対応)
- 珠洲市役所への改葬許可申請をサポート
- 遷仏法要・閉眼供養の寺院手配も相談可
- 遺骨の取り出し〜新供養先への納骨まで一括対応
- 真宗門徒さまのご相談実績も多数。石川県の気候・風土・宗教事情を踏まえて対応
💡 まずは無料相談・お見積もりから
珠洲市での墓じまいについて、お電話・メール・LINE等でお気軽にご相談ください。
お問い合わせはこちらから承っています。
費用や手続きの疑問点など、何でもお聞きください。
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お客様の声
富山・石川で墓まもりをご利用いただいたお客様の声です。
「母が亡くなり、遠方に住む私には管理が難しくなっていました。
『墓じまいは罰当たり』という思いもあり悩んでいましたが、スタッフの方が『新しい供養の形への引越しです』と言ってくださり、気持ちが楽になりました。
閉眼供養から更地返還まで、丁寧に対応していただきました。
」
「他社にも見積もりを依頼しましたが、墓まもりさんが一番内訳が明確でした。
『ここはこういう理由でこの費用です』と一つひとつ説明してくれたので、安心してお任せできました。
10年保証があるのも決め手になりました。
」
「長年放置していたお墓の傾きが気になっていました。
見積もりだけのつもりで相談したのですが、『今の状態なら部分修理で十分ですよ』と正直に教えてくれました。
無理な工事を勧めない誠実さに感動しました。
」


